おはようございます!
名古屋で個人タクシーを目指して営業しているのぶと申します。
今回は、
というお話。
その前に昨日の営業日報です。
10時30分
〜24時35分
【走行距離】
204km
【営業回数】
21回
【売上】
46,240円
というわけで「ルフィが上司だったらいいけどあなたは違うから」というお話について
開口一番、
ルフィが、
『海賊王におれはなる!!!!』
って言ったら、『うん、なれそう』と思いますよね。
これはもちろんルフィがめちゃくちゃ強いということもありますけど、それより何より、プラス、ゾロやサンジという強力な仲間がいるからですよね!
なのにルフィぐらいの強さもない私の上司が、
『海賊王におれはなる!!!!』
ぐらいすごい目標立てられてもゾロやサンジでもない私たちは『どうやって?』と感じるのは当然の反応ですよね!
あっ、ここで言うルフィは【上司】でゾロやサンジは上司の目標を達成するための【策、手段】です」
という20代くらいのお客さん。
タクシーという空間は【解決しない問題を聞いてもらう】という空間でもあります。
なので時々私たち運転手は、お客さんが考えに考え抜いたお話を超コンパクト聞かされ「ん?」となる状況があります^^;
その内容は老若男女様々。
そんな中でもサラリーマンの方に多い内容が【上司】のこと。
もちろん短いタクシーの移動時間で解決できることではありませんが、お客さんも「人に聞いてもらえれば少しでも気が晴れる」というつもりなので、私は得意の聞き役に徹します。
そんな感じでこのお客さんのお話、タイトル「無策の上司」は、20代ならでは(?)のアニメの例えでしっくりきました。
とてつもない目標を掲げるも、それを達成するための策(このお客さん曰くゾロやサンジ)は無し。
もちろん仕事はそういう面もあるけどあまりにも無策。
そんな仕事を与えられ、受け身に徹することなく考えて行動するがうまくいかない。
その結果上司に相談しているにもかかわらず「そんなの俺にもわからん!考えろ!」と言われる状況をワンピースでわかりやすく訴えていただきました。
【聞くだけ】なんですが、毎回これが一番感謝されます。
タクシー運転手の怖い話「オナジトコマデ」
名古屋でタクシー運転手をしていると、同じ人を乗せたり同じ場所に送客することはそんなに珍しいことではありません。
そしてこれはお客さんより運転手の方が覚えてることで、お客さんから「あ、この前の運転手さん」ということはほとんどありません。
運転手がひっそりと(あ、またあそこのお客さんだ、)と思っているわけです。
このお話は、その逆のお話。
とも言えます。
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終電もなくなり繁華街を流していると、【黒のスーツ】【短髪】【黒縁メガネ】【マスク】というお客さんが手を上げていました。
「◯◯通りに入ってもらって、最初の信号を過ぎた斎場のあたりまでお願いします」
と出発したのですがこの目的地、
墓地と斎場。
という私の苦手なところ。
地元から近い場所でもあり、昔から(なんでこんな墓地の目の前に住めるんだろう)と思っている個人的に怖いと感じている場所です。
(その地域にお住まいの方スイマセン)
知り合いに「墓地って落ち着く〜」というカメラマンもいますが、もちろんビビリの私にはまったく理解できません。
そんな感じでビビリながらも到着し、4000円弱のありがたい送客。
長距離もいいですが、このくらいの数字を重ねられる日の方が経験上売上がよかったりします。
そんな送客の途中で、お客さんとこんな会話がありました。
「私がさっきお伝えした場所、ご存知ですか?」
「はい、◯◯墓地の前、ですよね?」
「やっぱり運転手さん達には有名な場所ですかね?」
確かに怖い要素たっぷりの土地で、運転手の間でも「夜はちょっとね」という場所なんですが、気を悪くされては困るので、
「そんなことはありません」
と答えると、
「私はタクシーに乗ると運転手さんのプレートを確認するんですが、最近運転手さんから立て続けに、『お客さん最近よく乗っていただきますね、ありがとうございます』って言われるんですけど、1人も同じ運転手さんじゃないんです。私に似てる人多いんでしょうか?」
と。
ここはあまり考えず、
「見間違いですよ」
と答えました。
そんな会話がありいいペースで繁華街へもどったら、また同じようなところで手が上がり、
「◯◯通りに入ってもらって、最初の信号を過ぎた斎場のあたりまでお願いします」
と【黒のスーツ】【短髪】【黒縁メガネ】【マスク】のお客さん。
一瞬さっきのお客さんとあまりにも同じだったのでドキッとしましたが、
(これはタクシーをしていればたまにあること)
と適当に納得した直後ボソッと、
って言ったんです。
すごく小さな声だったんですが、ハッキリと…
ルームミラーの私の顔を見ながら。
(でももしかして、何も言ってないかも?)
と思ったので、その言葉には反応しませんでした。
そんな感じで走っていると、
「私がさっきお伝えした場所、ご存知ですか?」
「はい、◯◯墓地の前、(えっ!!)ですよね?」
「やっぱり運転手さん達には有名な場所ですかね?」
…さっきと同じ流れの会話が始まったんです。
「、そ、んなことはありません」
と答え、(もしかして)思った直後、
「私はタクシーに乗ると運転手さんのプレートを確認するんですが、最近運転手さんから立て続けに、『お客さん最近よく乗っていただきますね、ありがとうございます』って言われるんですけど、1人も同じ運転手さんじゃないんです。私に似てる人多いんでしょうか?」
まったく同じセリフです。
連続して同じ場所に送客することはたまにあるとして、話の流れまで同じことって…
この時点で私は現実逃避というか開き直って(こうゆうこともある)と言い聞かせました。
でも気になります。
考えます。
「お客さん最近よく乗っていただきますね、ありがとうございます」
と言う他の運転手さんも、
ということだけなのだ。
ありえる。
タクシーを流すルートと時間はいつも決まっているもの
と結論づける。
そしてドキドキしながら同じ繁華街へ…
気絶するかと思いました。
手は汗でぐっしょり、頭の中は真っ白、何が何だかわけがわからなくなっていましたが、【これは現実】ということは把握できていた証拠に、「事故だけは起こさないように、事故だけは、」と口ずさんでいました(真面目)。
これ、
どう思いますか?
ほんとすっごく怖かったです。
でもこの話、
実はいたずらなんです
タクシーの運転手は、だいたい自分の得意なルートがあり、特に深夜帯だと繁華街から送って戻って送って戻ってのくり返し。
なのでタクシーのルートは「だいたい」という精度なら特定しようと思えばできると思います。
もちろんそれでも同じタクシーに乗れる確率はかなり低いことは確かです。
このことをお客さん達は知っていて、同じタクシーに今回のような3段階で、住んでいる場所を生かしたいたずらしてやろうと思ったそうです。
すごい計画です(絶対に真似しないでください)。
手口はこうです。
職場はバラバラだけど事務所は同じ繁華街にある営業職の3人。
仕事がら接待も多く、夜遅くタクシーで帰ることもしばしば。
というわけで3人がこの繁華街からタクシーで帰る日に決行で、最初に帰った人がタクシー会社と車番を伝えて今回のようなストーリーを演じる。
というもの。
これを聞いただけでもなかなか完成する確率が低い計画ですよね。
でも、私は引っかかりました^^;
そしてこのいたずら、
最後の3人目で必ずネタバラシして完成
というもの。
普通なら怒ってもいいようなことですし、他の運転者さんには絶対やってほしくないいたずらです。
が、
私の場合、(記事ネタだ)と思った瞬間(すごい!)という気持ちが勝ってしまいました。おみごとです。
でも、
以上、日報でした。
以上!
今回はここまで
個人タクシー許可を受けるために必要となる主な資格、
専ら(もっぱら)職業とした期間
10年以上
まであと1,124日!
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